香港人とトイレットペーパー



お尻を拭くのには普通トイレットペーパーを使いますね。
普通の香港人は口を拭くのもトイレットペーパーを使うようです。なるほど合理的な香港人、上の口も下の口も同じ、ということでしょうか(下品な表現ですか?)

さて、日本にいる時にはトイレットペーパーなんてどれも同じと思って、買う時にも特にこだわりはなかったのですが、香港に来てから思い知ったことがあります。
それは、トイレットペーパーは『重さで買え』ということです。

香港に来た当初は安物が街に溢れておることに狂喜し、物価が安いと勘違いして、
「安い安い」と小躍りしながら安物買いしておりました。
もちろんトイレットペーパーも、マーケットで売ってる10巻10ドルくらいの激安品を購入しておりましたが、ある時ふと、激安品に比べて3倍ほどもする値段のトイレットペーパーを惜しげもなく買ってる人たちが、結構いることに気がついたのです。

彼らは特に大金持ちといった風情でもありません。
お金が命でケチンボの香港人が何故に3倍も高い品を買うのか?
その答えは自分で使用してみてすぐわかりました。
そうなのです、3倍の値段のものの方が紙質が良い上に3倍以上長持ちなのです。
皆買うわけです。

激安品は紙の巻きが非常に甘く、ブワブワで、袋ごと持ち上げたら非常に軽いです。
マーケットで2袋も3袋もまとめ買いしてなお、手で持てる重さなわけです。
その紙質は非常に悪く、水溶性なのはその宿命で仕方がないとはいえ、あまりにも脆過ぎで、便水で溶けるどころか拭いた時点で溶けてしまい、拭きカスが丸くよれて陰部に残っているのに後で気付くこともありまして、こういう事態は時と場合によっては、トイレットペーパーごときに恥かかされたことにもなりかねません。

それに巻きが甘いので1ロール2〜3日で終わってしまいますし、紙がなくなる頃の芯に近い部分の巻きは非常に雑で汚いです。
反対に高いトイレットペーパーは、巻きもタイトで硬いです。
持ち上げるとなるほど重量感があります。『重さで買え』というのはそういうことですね。
お奨めは、「VINDA」というコバルトブルーのビニールに包まれた3枚重ねのもので、1袋10巻入り標準価格27ドルのものが時々22ドルの特価になってます。
コレ1袋が我が家では2ヶ月近く持ちました。紙質もいいので、これなら上の口も安心して拭けそうです。


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